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2005年12月31日 (土)

模倣犯1~5 宮部みゆき著

私の評価 △ 2005年12月読書mohouhan

宮部みゆきさんは好きな作家の一人で、ほとんどの本を読んできたが、この本はいまいちだった。個人的には短編よりも長編小説のほうが好きだが、この本は何か無駄に長いような気がした。

とはいえ、1~5巻を一度に買ってきて一気に読んでしまった。4,5巻は1月発売となっていたが、なぜか書店に置いてありラッキーにも買えた。第2巻を抜かし第3巻を2冊買うドジを踏んだが・・・

女性を狙った劇場型犯罪が題材で、犯人は早い時期に判明している。小説の展開はむしろ「被害者」に当てられており、雑誌やテレビなどのマスコミ問題、犯罪被害者に対する大衆の問題が考えさせられる。また、家族とは何かをも真剣に考えさせられ、宮部さんの意図のひとつもここにあるのではと思う。
現在、犯罪被害者名の公表の可否を警察が決定できるような法律の制定が問題になっている。当然、マスコミは表現の自由と警察による事件隠匿・操作の懸念で反対している。しかし犯罪被害者や加害者名が公表されることによって、本小説に書かれているような大衆暴力が発生していることも事実である。この視点からは考えされらる本だった。

犯罪被害者や加害者の家族をなぜそっとしておけないのだろうか? 執拗な取材や嫌がらせが発生するのであろうか? 日本人の特質なんだろうか?
一人気丈に戦う犯罪被害者の祖父義男。ラストシーンには涙を誘う。彼と一途な水野に救われる真一。加害者の娘めぐみを助けるが自らが犯罪加害者の妹になったら全く同じ行動をする由美子。真のジャ-ナリストとは?に悩みながらも必死で事件を追う滋子・・・多くの人生模様が絡み宮部世界が展開する。

自分の家族が犯罪者と疑われたら・・・・、やっぱり最後まで信じて信じて戦うだろうなと思う。そういう意味で由美子には頑張ってほしかった。

もうひとつの視点、女は男のおもちゃか? 小説では違う言葉を使っていたが、宮部さんのもうひとつの主張だろう。近年女性を狙った犯罪が多いし、幼い女児を狙った犯罪も多い。 教育を何とか変えていかないと日本は大変なことになる。

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» 模倣犯-2 [manganese]
模倣犯4,5を読破(大分前だけど・・・)。 宮部 みゆき 模倣犯〈4〉 宮部 みゆき 模倣犯〈5〉 3巻までを読んでから結構経っているので、間に何冊か読んでたからストーリーを若干忘れ気味だったものの、父に講釈してもらって何とか思い出して再開。... [続きを読む]

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