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2006年1月31日 (火)

99%の誘拐 岡島二人著

私の評価 ◎ 2006年1月読書99no_yuukai

誘拐の動機が世間常識と異なっており、最先端のITを駆使しているサスペンス。面白かった。

最初の2ページで強烈に惹きつけられた。
自らの生涯を書くために、ノート3冊を妻に要求する死を予告された主人公の父。そしてその冒頭から「お前は『3億円強奪事件』というのを覚えているだろうか」と書き進める。
もうだめだ。読み進めたくなる衝動に駆られてしまった。当然ながら、一気に読んでしまった。

近年のコンピュータや通信技術等のITの進歩、ゲームの大普及による現実と虚構の世界の同一化を見ていると、本当にこのような誘拐が発生してもおかしくないと感じる。
暴力や戦争による殺戮を繰り返すゲームは必要なのだろうか? 儲ければ何を作ってもいいのだろうか? 金の亡者となったホリエモンに通じる。
主人公の行動からこんなことを考えるのは、私だけだろうか? このままでは大変な社会になってします。

著者は「岡島二人」変わった名前だなと思っていたら、徳山諄一と井上泉の二人の共著とのこと。どちらかが主に書いたのだろうが、面白い発想だ。新しい作家名をつけるとは。
お二人の著書は読んだことはないが、一度読んで見たいと思う。

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コメント

TBありがとうございます。こちらからもTBさせていただきます。
作者がこの話を書いていたときにまるで今のITの普及を予測していたかのような話でしたね、実際にこの小説をモデルにして赤ちゃんの誘拐事件が起きてしまいましたし。

投稿: やす | 2006年1月31日 (火) 22時43分

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「この文庫がすごい!2005年度版第1位」 という本の帯に釣られて買ってしまいました。要するに 「出版社の戦略にまんまとひっかかったのです」 でもさすが第1位というだけあって一気に読むことのできる本でした。 →この帯は効果絶大だと思う 作者の岡嶋二人という名は、2人の作家の共作筆名らしいです、現在はもうコンビは解消したらしいですが。私は全くこの作家は知りませんでした。この作品も1988年に刊行された話なので、復刻版みたいなかんじですね。 ストーリー末期がんに冒された生駒洋一郎が8年前に息... [続きを読む]

受信: 2006年1月31日 (火) 22時44分

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