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2006年1月16日 (月)

冬の標 乙川優三郎著

私の評価 ◎ 2006年1月読書fuyuno_sirube

幕末の激動期に、自分の人生を生き抜いた女性のダイナミッ クな半生が描かれている。人はなぜ生きるかを「絵画を生きがいとする女性」と「しきたり」を通じて語りかけるいい本だった。

絵画を志し、絵に生きる決意をした主人公明世を襲う、「しきたり」。
結婚は女の幸せと疑わぬ両親。家を守るのは女の義務と信じる姑と姑。それでも絵をあきらめず、葛藤する明世。
その両親や姑も、人生の終わりには「人としての生きる意味」を悟り、明世に伝える。 心動かされるものがあった。

幼馴染とのほのかな恋も、時代の動乱の中で幕府派と尊王派との確執が藩内でも発生し、明世の人生を狂わす。

幸せとは何かを語り掛けてくる本だった。

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» 運命と夢を考える『冬の標』乙川優三郎 [Good Bye Internet .com]
冬の標乙川 優三郎おすすめ平均 画に生きる女の人生Amazonで詳しく見る by G-Tools 裕福な武家の娘の半生を綴った物語。やがて画家として身を立てたいと思いながらも、家の都合で嫁がされ、やがて嫁ぎ先が落ちぶれてゆく。周囲に強いられた人生と、捨てきれない夢の狭間で1人の女性がどのように生きていくか。「ぼくもがんばらないといけないな!」と強く思わされる。江戸末期の女性がこれだけがんばっているんだもうなぁ。力強い内容ながらも、乙川氏の優しい筆遣いで静謐な小説になっている。よし、がんばるぞ!...... [続きを読む]

受信: 2006年1月18日 (水) 00時53分

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