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2006年1月 4日 (水)

流星ワゴン 重松清著

私の評価  ○ 2006年1月読書ryuuseiwagon

人生に疲れた中年男が、過ぎ去った人生の分岐点を現在の視点で体験する辛い不思議な体験を通じて、再生のきっかけを掴む物語。

人はなぜ生きているのだろうか? 親子(父と息子)3組の確執と愛情を通じて著者の思いが描かれている。

私自身、思春期には「自分は何のために生きているのだろう?」とよく考え、友と議論したものだ。しかし、当時その答えはついに出なかったと思う。当時はやっていた統一教会に傾倒していくものもいたし、学校を去るものもいた。それ以降は就職・結婚して、必死に働いている頃にはその疑問すら持たなかったように思う。

そして今、人生50年を経て自分の人生をまた考えるようになった。今は、自分の人生は「家族」だと言える。ありふれた結論だが、自分の人生の軌跡でもあり人生そのものでもある。結婚して、子供を授かり、子育てをし親育てをされながら人生を共に生きてきた家族、そしてそれらが凝縮した現在の家族そのものが自分の人生だったと思う。これからも大切にしていきたい。

そういう意味で、家庭が崩壊しリストラにあった本書の主人公が「死にたい」と思う気持ちは共感が持てるし、その崩壊の分岐点に戻った主人公の辛い気持ちは痛いほどわかる。 われわれも家族のためと必死に働いた。でもそれが崩壊の序曲だとしたら・・・ 人生やりきれない。

でも最後は希望で終わる。過ちに気づけば未来は変えられる・・・著者の優しさが出たいい本だと思う。

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コメント

TBありがとうございました。
過ちに気づけば未来は変えられる。
いい言葉ですよね。重松氏の再生の物語のファンです。

TBさせてくださいね。

投稿: 読書人・ゆき | 2006年1月 4日 (水) 21時53分

こんにちは。
突然失礼します。
東京都板橋区に本拠地を置く劇団銅鑼と申します。
重松清原作「流星ワゴン」舞台化のご案内です。
2月3日~2月5日相鉄本多劇場(横浜)・2月9日兵庫県立芸術文化センター中ホール(西宮)で上演します。
公演の詳細は劇団銅鑼HP
http://www.gekidandora.com
をご覧下さい。
昨年東京で初演、高い評価を受け、口コミでSOULD OUTを出せた作品です。
お近くでしたら、是非ご覧下さいませ。
よろしくお願いいたします。

劇団銅鑼 制作 田辺素子
〒174-0064 東京都板橋区中台1-1-4
TEL:03-3937-1101
FAX:03-3937-1103
URL http://www.gekidanora.com
e-mail gekidandora@pop12.odn.ne.jp


投稿: 劇団銅鑼 | 2006年2月 2日 (木) 19時37分

今日の公演はいかがでしたか? 近くにいれば見に行けるのですが、残念です。

投稿: 夕凪 | 2006年2月 4日 (土) 00時17分

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