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2006年2月13日 (月)

約束の冬 宮本輝著

私の評価 ○ 2006年2月読書yakusokuno_fuyu

主人公は留美子だろうか、それとも桂二郎だろうか。タイトルからすると留美子だが・・
いずれにしろ、現代の1年間を二人の過去をベースに、周囲の人々の交わりを人間性豊かに描いた宮本さんらしい小説だった。近所、友人、兄弟、親子の情愛を「スローライフ」を核として、暖かく描いている。

あとがきで著者が「国の民度が低下している」、すなわち「おとなの幼稚化が」進行していると感じ、「若者の規範となる人間、成長過程」を小説に具現化したと記している。
姉歯や非姉歯による偽装事件や防衛庁による汚職事件を例に出すまでもなく、「民度の低下」は確実に進んでいる。小手先の改正ではなく、教育問題を考えていかなければと思う

桂二郎は会社社長と雇われ者の差はあるものの、私と同年代。人心を把握し自信を持って会社を運営し、女性にも持てるいい大人の男。 過去にいくつかの過ちがあったものの、魅力ある大人の男として成長している。一方の私は・・・ 少しはあやかりたいものだ。

人はなぜ生きるか?との問いに、著者は桂二郎に「生きるために生きている」と言わせている。いい言葉だ。

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