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2006年2月26日 (日)

脳内汚染 岡田尊司著

私の評価 ○ 2006年2月読書

ゲームやインターネットが子供に与える影響は感覚ではわかっていたが、ここまでのデータで示されると「恐怖」を感じる。
これから子供を持つ若い世代に、是非読んで欲しい本である。 自分の子供や家庭を幸せにするために。
レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で提起した化学物質による環境汚染がやがて人に及ぼすことと同じように、情報による「脳内汚染」が進んでいる。

世界中で若年層の殺人が増大している。著者はこの原因が「テレビ」や「ゲーム」による脳内汚染だと指摘している。殺人や暴力を見慣れてしまうと、考えることもなく罪を犯してしまう。特にシミュレーションゲームは能動的に架空の殺人を繰り返しているので、殺人自体が通常の行為になってしまい、簡単に殺人が出来るようになる。
フォークランド紛争でアルゼンチンの兵士が銃の引き金をを引いた率は約10%、一方のイギリスの兵士は90%。これは、シュミレーションで発砲、殺人を訓練したかいなかの差である。これと同じことがゲームやテレビを通して世界中の子供、若者の脳の中でおきている。

脳の変化は不可逆性であり、麻薬と同様に習慣性・中毒性がある。子供のためにと買ったゲームが、一日30分だけよと許していたゲームが、習慣になり、更なる刺激を求めて、影響度の強いゲームにのめり込み、脳内汚染が進行する。

このような脳内汚染は、全員に起こるものではないが、確実に進行している。 薬や食品だと1000人に一人でも死亡したり副作用があると、大きな問題になるが、脳内汚染はいまだ問題になってない。
まるで、レイチェルが「沈黙の春」で環境汚染を指摘した時と同様に、水俣の有機水銀で患者が出始めた初期と同様に。 

読むのが嫌になるくらいのデータで具体的に「脳内汚染」を解明している。

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コメント

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http://www.pot.co.jp/matsukuro/archives/2005/12/18/109726
たこの感想文(書評)
http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2006/01/post_545e.html
東北大生・後藤和智氏の書評
http://kgotoworks.cocolog-nifty.com/youthjournalism/2006/01/post_23e1.html


投稿: 阿呆ですか?・ | 2006年4月11日 (火) 02時19分

「阿呆ですか?」さん、随分失礼なコメントですね。このような本にはいろんな意見があるでしょう。当然です。でも人の書評を乗せるぐらいなら、ご自身のコメントをきちんと載せて欲しいものです。

投稿: 夕凪 | 2006年4月11日 (火) 20時56分

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