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2006年3月 7日 (火)

増税が日本を破壊する 菊池英博著

私の評価 △ 2006年3月読書

現在の財政再建は「粗債務」で見ているからで、国家財産の多い日本は「純債務」で債務を見るべきだという著者の主張が繰り返し述べられている。 読んでいてちょっとくどかった。

『過去の経済運営で、デフレ下で緊縮政策をしたものは失敗し、積極投資政策をしたものは成功している。橋本内閣の失敗はまさにこの典型であり、その後に同様の政策を行った小泉首相はまさに日本経済をだめにした。 橋本、小泉首相がやるべきだった政策は拡大政策で、GNP拡大、自然増収を図るべきだった。 目先の財政収支にこだわるべきでないし、国は国民をだましている。』等、厳しい意見が展開されている。

確かにバブル以降の経済運営は完全に失敗だったと言える。収入は減り、失業が増大。若者の勉強、勤労意欲も減退してしまった。 企業はリストラで正社員を減らし、「成果給」導入で人件費を大幅に減らした。その結果、雇用環境は、資本家が労働者を搾取した古い資本主義の様相を示してきたし、日本産業の源であった中小企業の衰退や製造業の海外移転が進んだ。 やはり何とかしなくてはと思う。

私も著者が主張するように、国家蓄積となるような投資や産業育成は積極的にやるべきだったと思う。しかし、「純資産」だけを見て無謀な国債発行を継続することも間違いだと思う。やはり無駄な費用、消費費用を減らして、投資予算の拡大を図るべきだと思う。 これがなかなか進まないことが問題ではないか 

著者が主張するように、増税は望まない。 財政支出の中身を見直し、純投資比率、生きたお金の比率を上げて欲しいものだ。

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