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2006年4月 9日 (日)

光ってみえるもの、あれは 川上弘美著

私の評価 ◎ 2006年4月読書

思春期の心の揺れを描いた作品。登場人物が鮮やかに描かれており、自分の若いときを懐かしく思い出した。

川上さんの作品は2005年12月に「蛇を踏む」を読んだが、あまり好きになれなかった。でも、あみかさんのような熱心なファンもおられるので、図書館で借りてみた。入院中だったこともあり、一日で一気に読んでしまった。

「なぜ自分は生きているのだろう」と思春期には良く考え、友人と夜遅くまで話し合ったものだ。

主人公の高校生・江戸翠はまさにその状態にある。一方親友の花田君は「生きてるから生きてるんじゃ」とまさに真理を捕まえている。そんな二人の高校生らしい日常が、女友達・平山水絵を加えて描かれており、楽しい。

また、そんな翠君は父親がいない私生児。母親愛子と祖母、他人だが父親の大鳥さん達との絶妙な関係もまた楽しい。

悩みながらも人は生き、成長していく様が生き生きと描かれている本だった。

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