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2006年4月16日 (日)

誘拐の果実(上、下) 真保裕一著

私の評価 ◎ 2006年4月読書

誘拐ものミステリーだが、その動機、手法が独創的であり、一気にはまり込んだ。読後感も実にすっきりした本だった。

子供を育てるというが、実は親が子供に育てられている一面もある。主人公の「辻本」は病院長の婿養子・副院長・外科医として活躍している。しかし、立場上院長には頭が上がらない。 
17歳の娘「恵美」の人生の危機で、「親として恥ずかしくない行動はそして一人の人間としてなすべきことは」を必死で考え、自分の人生を取り戻す。 まさに子供に育てられる一面だろう。

我々の会社生活でも一緒だと思う。多くの汚職や倫理的問題が発生しているが、会社のためと考えた時、「子供に堂々と説明できるか?」「家族に話せるか」を基準に考えると、その多くは踏み切れないのではないか?
 
ミステリーの形態をとっているが、人生小説と言っていいほど豊かな小説だった。

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コメント

誘拐の果実、私も読みました。こういう誘拐もあるのかという斬新な内容でしたね。この作品の大筋は真保裕一さんが「連鎖」で江戸川乱歩賞をとる前にすでに執筆していたというのですごいですよね。真保裕一さんの作品が好きで結構読んでいます。良かったら一度Webを見に来てくださいね。
真保裕一ファンサイト

投稿: 真保裕一ファン | 2006年4月25日 (火) 23時49分

真保裕一ファンさん コメントありがとうございます。 ファンサイトを立ち上げるなんてほんとに大好きなんですね。

私は題名でピンと来るものを手にとって、裏書を読んで文庫本を買ってますので、いろんな作家を乱読してます。 最近は図書館を利用してるので、まったく適当に借りてますが・・

裕一ファンさんのサイトは全著作が纏まっているので、私が読んだものをチェックして見ました。
「連鎖」「ホワイトアウト」「奇跡の人」「ボーダーライン」「黄金の島」「ダイスをころがせ」「誘拐の果実」「ストロボ」を読んでました。8冊もあって、自分でもビックリです。

一番最初は「ホワイトアウト」だったと記憶してます。その印象が強烈で、文庫本が並ぶたびに買ったように思います。

真保さんの小説は良く下調べして緻密ですし、アクションあり、スリルありで一気に読んでしまいますね。
今度新しく読んだら、コメント&TBします。

投稿: 夕凪 | 2006年4月26日 (水) 20時34分

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「誘拐の果実」(上・下) 真保裕一  お薦め度:☆☆☆☆ 2006年4月30日読了  [続きを読む]

受信: 2006年5月 7日 (日) 01時18分

» (書評)誘拐の果実 [たこの感想文]
著者:真保裕一 都内の私立病院院長の孫が誘拐された。犯人の要求は、その病院に入院 [続きを読む]

受信: 2006年7月 1日 (土) 19時14分

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