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2006年5月 4日 (木)

センセイの鞄 川上弘美著

私の評価 ○ 2006年5月読書

30代半ばのOL「ツキコさん」と高校時代の国語の教師「センセイ」の恋愛小説。主人公「ツキコさん」の随筆様に書かれており、短編を集めた様な本だ。

本の前半は、偏屈なツキコさんとセンセイの出会いと不思議な交流が中心。はっきり言ってコリャダメだと思ったが、そのまま読み続けた。だんだんと不思議な世界に入っていく感じで、最後はいい本だったに変わった。

特に「干潟ー夢」は、老人であるが上の生死感と愛情が表現されているのだろうか、驚きと共にこの二人に将来を暗示しており面白い章だった。

読んでいると、実にゆっくり時間が過ぎる、そんな不思議な感じがする小説。でも私が60歳を超えても、こんな恋はできないな。

傷つき疲れた人の心をゆったりとやさしく癒す、独特のタッチ。 それとファンタジー的な世界。川上さんの本はこれで3冊目だが、共通する優しさを感じる。川上弘美ファンはここに魅かれているのだろうか?

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コメント

読んでくださって感想まで書いていただいて、
ありがとうございました。
川上さんの小説は、本当に嫌いな人は嫌いだと思いますよ。
子供っぽい~とか、いい年して夢見てるみたいな~などの反応がありましたね。

夕凪さんのようにしっかりとした書評は書けないのですが・・・
ゆっくり優しく流れる時間が好きでした。
何よりも・・・私みたいな年齢になっても、
先生に頭を撫でられて「よしよし!」ってされたい様な気持ちがあるということでしょうか。

読後ボロボロ出てきた涙の意味は何だったのでしょうね?
センセイの年齢の恋の儚さでしょうか・・
自分まで優しさに包み込まれるような擬似体験の気持ちのせいでしょうか・・

心身ともに疲れているときの良い薬だったような気がします。

投稿: miriam; | 2006年5月 4日 (木) 18時48分

きっと2度の手術で蓄積していた心の痛みを癒してくれたんでしょうね。 家族のためにも治さなきゃと、ピーン張り詰めて頑張っていたんじゃないですか? いい時にいい小説に出会えたんだと思います。

どの本を読むかは難しいですね。 面白いよと紹介して頂いた本はまずトライしようと思ってます。世界が広がるので。

また紹介してください。


投稿: 夕凪 | 2006年5月 5日 (金) 16時11分

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