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2006年5月26日 (金)

会社は株主のものか?

バブル崩壊以降、「会社は株主の物」という馬鹿げたことが言われて久しい。
私の概念では、会社は従業員の生活を支え幸福にするためにあり、その企業活動を通じて社会に貢献し、利益を得るものである。株主はその経営理念・ミッションに共感して初めて出資するのであり、会社は賛同してくれた株主にその利益の一部を還元するものだと思う。
少なくとも、私はそう思うし、それをベースに働いてきた。

近年、この一般的な概念が崩れ、村上ファンドなる金の亡者が現れた。彼らはお金を増やすことしか頭にない。だから、阪神電鉄の経営理念・ミッションを無視して、単なる「優良不動産を持つ会社」としか見ておらず、会社分割や不動産売却による一時利益しか考えない。とんでもない世の中になったものだ。

また、単なる「金儲け」しか考えないから、シンガポールへの移転を行った。企業人として一人の地域社会に生きる日本人として、得た利益を地域社会や日本国に還元するのは当然だと思うが、移転はファンドへの出資者への利益だけしか考えていないことの証だ。

5/20の日経に「村上ファンドにこれだけの疑問」というコラムがあった。4つの疑問が投げかけられ、1-3は違法性を問うものであった。いつかは法の網に掛かるかも知れない。

4つ目は私の思いと同じであった。
「会社の経営目的とはそれぞれの会社が持つミッションの実現であり、それを理解できるのは生身の人間だけである」
「村上ファンドは株価と配当にしか反応し得ないのであり、企業価値を論ずる資格すら怪しい」
「会社の固有のミッション等を市場で評価するのが投資家であり、気に入って買えば株主になるのだから、そもそも全ての会社が株主のために経営すべきだということはありえない」
「こうした誤った経営観を有するものの介入を認めてよいのかが本質的に問われている」

犯罪被害や、老後の心配もすることなく暮らせるような、平和で豊かな(物心両方)日本にしていくことを、会社を運営する者は考えて欲しいと思う。

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コメント

友人で株をやっている人がいますが・・
それはそれはものすごい熱中の仕方です(汗)
私は株のことはまったくわかりません。

マネーゲームというのですか?
お金をうまく動かせる人達がお金持ちになるのかな~

これからの時代はますますお金持ちと貧乏の二分化が進むのでしょうね。

投稿: miriam; | 2006年5月26日 (金) 22時57分

やっぱり、「汗水流して働く」これが大事だと思います。
そういう意味で、大学を卒業してマネーゲームで生活している人はどうかなと思います。

でも、必死で働いて貯金したお金が、利息0.00*%ではたまりませんよね。そのお金の活用は考えないとダメかなと最近は思います。 ということで、へそくりで株の勉強を1月から始めました。
4月までは+でしたが、その後の急落で-になってます(笑) 

家計は、貧乏人の我が家には「投資」は無縁で、結局は郵便局(笑)

投稿: 夕凪 | 2006年5月27日 (土) 12時16分

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