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2006年6月 4日 (日)

螢降る惑星 葉青著

私の評価 ○ 2006年5月読書

日本に留学の中国人著者の作品。きれいなタイトルに引かれて手に取った。しかし、読み始めると、「なんだこれ」の印象。止めようかなと思ったが、最後まで読んでよかった本だった。 面白かった。

螢火虫、ダンスホール、雪、17歳の地図、桜・風・桜花樹からなる短編集。いずれも、著者の上海出身大学の留学生寮が舞台。日本人(国)と中国人との関係を描いており、日本に憧れ必死に日本へ行く手段を「女」でかなえる女性、日本での「金」に憧れ、日本に行き、そのギャップから「麻薬」「やくざ」に陥る男とそれを中国に連れ帰ろうと必死に働き、日本に行く女性・・・短編それぞれに、その人生がある。

中国人のものの考え方、中国人から見た日本や日本人が、登場する中国人若者の目で描かれている。「真の幸せ」とは何か? 著者の訴えと共に考えさせられる本だった。

ひとつの人生を送ることは、中国人、日本人に限らず同じだ。少しでもいい生活をしようと誰しも思う。生まれた場所が違うだけで、なぜこうも違うのか、著者の叫び共に、そのエネルギーが中国人の若者に描かれ、その行動力に感心する。

ここまで、人を愛せるだろうか? 読み進むほどに、そんなことも考えさせられた。

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