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2006年7月15日 (土)

スウェーデンに学ぶ「持続可能な社会」 小澤徳太郎著

私の評価 ◎ 2006年7月読書

スウェーデンと比較して、日本の現状を明快に批判している。環境問題に興味のある方にはお薦めの本です。

1)日本では環境問題=公害や廃棄物問題と考えられているが、違う。
人間は動物であり、動物が生きるための環境、それを良くすること、人間の経済活動の本質は資源とエネルギーの利用であり、それが増大していくことが環境問題であると言い切っている。

2)環境に優しい製品を大量に作っても、使用量が増大すれば環境に悪影響を与える。
日本で行われているリサイクルは「分ければ資源、混ぜれはごみの発想」、これはこの問題を解決できない。

3)スウェーデンの予測政策と日本の治療政策との差異。
たとえば、アスベストに例をとると、スウェーデンは1964行政規制、1974労働環境制限(青石綿禁止)、1984法的規制開始に対して、ILO条約での国際規制は1989年青石綿禁止勧告。
危険性を科学者が唱えた時から公害を予知して規制を行っている。国際規制よりも早い。
一方、日本は1995年青石綿禁止、2004年アスベスト禁止。この遅れで多くの公害を発生させ、その対応に追われている。

などなど、多くの視点から日本がとるべき道を示している。

3)については、私も以前調べたが、一番理解しやすいのはアルミ缶だと思う。アルミ缶はリサイクル優等生で80%以上のリサイクル率を誇っているが、その間、色々なデザインのアルミ缶が増加して、その生産量は増大している。興味がある人はアルミ缶*リサイクルで協会のHPを見られるといい。

小泉政権は、経済成長を言っているが、このまま世界中の国々がこの先ずっと成長できるわけがない。なぜなら、資源・エネルギーは有限だし、廃棄物に対する浄化能力も有限だ。中国を見るとこのことは良く理解できる。石油消費量が増大し、必死で世界の石油井を買いあさっているし、酸性雨や越前クラゲをはじめとする環境問題は日本を襲っている。全ての国が中国のように成長して行ったら・・・ 地球の破滅しかありえない

我々が取る道は、現在の便利さを維持しながら、エネルギーの消費量を減らすこと。
国は真剣に考えて欲しいものだ。

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