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2006年9月11日 (月)

風のかたみ 内海隆一郎著

私の評価 ○ 2006年9月読書

現代に生きる主人公達が、ふと、3、40年前の過去を思い出す。人の性格や生き方は変わらない、そして誰もが過去を積み重ねて生きている自分がいる。

人生を妻や夫と共に生きてきた主人公達の哀愁が心を揺さぶる短編集。

ゴールデンバット、オルガンの音、残り蛍、青いバット、ショットグラス、うたごえ、妻の故郷、風のかたみの8編が納められている。

ゴールデンバット: 定年を終えた主人公の親友が突然倒れた、幸いにも命は助かったが、辛いリハビリが続く。その友人は大の愛煙家。 タバコを欲するが、医者も奥さんも与えない。 必死でタバコを欲しがる友人を見て、40年以上前のことを思い出す・・・

青いバット: 父の死後、家業の質屋を閉め、ホテルを開業した主人公。そこにかつてのプロ野球選手で現解説者が地元での講演のために、再婚した若い妻と共に宿泊する。主人公と解説者とは同級生。 彼の凱旋で40年前の苦い思い出が甦る。 そして、40年経ったてもまだ全く変わらない男がいた・・・・

妻の故郷: 定年退職してこれから第2の人生を楽しもうとしていた矢先に妻が先立つ。年老いた義母を見舞うために妻の故郷へ一人で出かけれる主人公。 なぜか、故郷を案内したがらなかった妻。でも今回、その原因が結婚前の妻の恋として明らかになる・・・

思い出って何でしょうか。 自分にとっての宝物でしょうか? 辛いことや悲しかったことが沢山あったけど、それもまた一つの思い出として心の中に生きている。
そんなことを考えされられた本でした。

主人公達と同じように、目を閉じると30数年前の情景が浮かんできます。

庭の隅に咲くニラの花です。

Img_1314_nira

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コメント

ニラの花・・
ハナニラと同じ花ですね~
綺麗な花ですよね。

投稿: m子 | 2006年9月11日 (月) 21時34分

想い出・・・それは歳を重ねてきたご褒美。
楽しい想い出や、辛かった想い出、人それぞれ山ほど、胸の中にもセピア色の写真があるでしょう。
最近、いろいろなことが思い出され、目を瞑り、懐かしく辿ってみています。
同じ年代の方々のブログでは、それらのことにフッと触れることができ、懐かしさを共感する瞬間があります。これが私をPCに引き寄せるのだと思います。皆さんに感謝です!!

投稿: pocky | 2006年9月11日 (月) 21時59分

あらためて・・・
読んでみたいな~って思います。

投稿: m子 | 2006年9月12日 (火) 19時58分

m子さん こんばんは

花ニラはこれよりも大きな花なんでしょうね、きっと。

ニラは蕾の時から、清楚な感じがしますね。
この写真、ぼやけの程度が気に入ってます。

嬉しいですね。感想を見て、読んでみたいと思っていただく。 書いたかいがあります。有難うございます。

投稿: 夕凪 | 2006年9月12日 (火) 21時14分

pockyさん こんばんは

「ご褒美」「共感する瞬間」、いい言葉ですね。 ほんとそう思いますね。流石です。

私も同じように、若いときのことをよく思い出すように感じます。まだ未来を見なければいけない歳ですが、振り返ることが本当に増えたと思います。

やっぱり歳をとったんでしょうね。

投稿: 夕凪 | 2006年9月12日 (火) 21時19分

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