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2007年9月20日 (木)

カシオペアの丘で 重松清著

私の評価 ○ 2007年9月読書

これまでの人生で、人を許せないことや自分を許せないことってあるでしょうか。その為に、自分の人生が左右されているようなことが。本書はその『許し』が主題の物語だ。

シュン、ミッチョ、ユウ、トシの4人は幼馴染み、小4の頃、ボイジャー1、2号を夜空に探しながら、カシオペアの丘でここが遊園地になるといいなと夢を語った仲だ。女の子1人に男の子3人、それぞれに淡い恋心を持ちながら・・
ところが小5の夏に起きたある「事件」をきっかけに、それぞれが離れていく。 そして『心に傷』が強く刻まれた。Img_4846

子供の頃の記憶は楽しかったことが多い。でも友達を傷つけたり傷つけられたりしたことや、悪いことをしてこっぴどく怒られた記憶も誰しも多く持っていることだろう。
でもそうしながらも、人や社会との交わり方を学び、人として成長していくのだと思う。

主人公達の『心の傷』はあまりにも大きなものだったのだろうが、一方本書では幼馴染の素晴しさもうたわれている。そんな友のいない私は、寂しさを感じた。

30年後の東京、シュンは部長昇進の内示を受け仕事も家庭も順調だった。ところがある日、肺癌が見つかる。それも、医者の診断は手術も出来ない末期癌。 ここからシュンと家族の戦いが始まる。

一方、ミッチョと「事件」がきっかけで下半身不随になったトシは結婚して、カシオペアの丘に出来た遊園地を運営している。

『心の傷』の為に、故郷を捨てたシュン。死の宣告をされたが、故郷にも帰れない。
しかし、遊園地を訪れたある家族に発生した不幸が引き金となり、この4人が引きつけられるようにカシオペアの丘に戻ってくる。

死を前に、『心の傷』が重くのしかかるシュン。同じようにミッチョやトシにも『心の傷』が。死んでいく者の平安と残されたものの心の平安。お互いに許し合おうとするが、結局は自分で自分を許すことの大切さを知る。

癌で死期が近づくシュンを中心に、家族愛と友情を描く。

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先ほど散歩をしていたら、あれ煙じゃない?と言う。 雲に光が反射しているのかなと最初は思ったが、良く観察すると、やはり煙。
火事だろうか・・と煙を見ながら歩いていると、消防車が向かっていった。

炎は見えなかったので、ボヤ程度で消えたようだが、怖いですね火事は。

子供の頃、『火の用心、マッチ一本火事の元』などといいながら、拍子木を打ち打ち町内を回ったことを思い出した。
最近はこんなことしている所は無いのでしょうね。地域社会がしっかりしていた、古き良き時代だから出来たのだろう。

以前、車で走っていると、娘が『あれ何?』と聞いてきた。見ると『火の見櫓』。知らないんですね、最近の若い子は。
その機能を説明すると、『何で?見つけた人が携帯で119番した方が早いじゃん』。確かにそうかもしれない。 だから、ほとんどの地域でなくなってきたのだろう。

火事になったお宅には申し訳ないが、色々と思い出された散歩だった。

Img_4925

饅頭の写真は『二段腹饅頭』、笑っちゃいます(^-^)

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コメント

年を重ねてくると、傷つく事には慣れてくるのか、上手に逃げるのか、私は眠れないほどの悲しみ、苦しみがありません。

ただ無神経な言葉は、悪気無く言っているかも知れません。やはり、若い頃とは違い、その程度。そんなこと大した事はない。と全てが大した事ではなくなっている自分が、少々淋しく感じます。

幼馴染の男の子。ゆきひさちゃん(しっかり、おじさん)なんだか、夫より馴れ馴れしいです。(笑)

投稿: hirobou | 2007年9月21日 (金) 09時13分

アハハ~、二段腹饅頭おもしろいですね^^
夫に見せたら「そんなになってないよ」と笑ってましたが・・・かなり出てるんじゃない?

夕凪さんはどうですか?(笑)
毎日ウォーキングされているから、お腹は出ていないよね?

お花の写真すごくきれい。
やはりマクロレンズがないと、こうは撮れないんでしょうね、師匠?

投稿: pocky | 2007年9月21日 (金) 10時05分

↑夕凪さんはスリムでとても紳士な方ですよ~
奥様ともとってもお似合いのご夫婦です。
今日もまた一緒にお散歩したんだな~って、
ほのぼのしますね^^

それにしても「二段腹饅頭」とは・・
見ただけで腹が立って「買わない!」なんて人もいるかも・・苦笑

重松清さんの「カシオペアの丘」も、
先日手に取ってみたんですけどね~
ちょっと躊躇ってまた置いてしまいました。

幼馴染はいまだに私の事をm子ちゃん~♪と言ってくれてます。
いつまでたっても私は小学生みたいだ・・(あはは) 

投稿: m子 | 2007年9月21日 (金) 10時39分

hirobouさん こんばんは

ほんとそうですね。みんな大人になっちゃいました(笑)

hirobouさんは、ずっと旭川ですか?
夫よりも馴れ馴れしい、幼馴染っていいですね(^-^)

投稿: hirobouさんへ | 2007年9月21日 (金) 17時40分

pockyさん こんばんは

笑っちゃいますよね、このお饅頭は。でもしっかり食べましたけどね(^-^)

私のお腹はねぇ、ひ・み・つ(笑)
30代後半から、毎年のようにスーツを買い直して、妻に怒られていましたよ~。

やっぱりマクロが必要だと思います。F値を小さくしないとぼけ味がでないので。
500円玉貯金、順調かな(^-^)

投稿: pockyさんへ | 2007年9月21日 (金) 17時45分

m子さん こんばんは

このお饅頭は、みんな面白がってお土産に買っていくのでしょうね。
我が家も、『面白いものあったよ』って頂きました。
家族で笑い転げましたよ。『お父さんといっしょだ!』って(笑) でもそこまでは行ってないよね?

幼馴染、ちゃんと続いているのですね。羨ましい(^-^)

投稿: m子さんへ | 2007年9月21日 (金) 17時49分

6年生の時に、消防分団長(小学生の)やりまして、、、消防車にのって「火の用心」をしたのは、私です。
我が町の字の神社の横に☆火の見櫓☆ありますよ。それが働いている時を知らないで暮らしているのが幸せの証拠ですね。

本は全部買って読んでいるのでしょうか?
本の重みで床が、、、、変は心配をしてしまいました。(笑)

私は読んだ本に、酔ってしまいます。
だから、苦しい悲しい内容は、しんどくなってしまいます。弱いのでしょうか。

投稿: いのぶー | 2007年9月21日 (金) 19時44分

4年間埼玉で一人暮らし。お風呂も無い。電話も無い。怖くて夏なのに窓も開けずに・・でも一番記憶に残った時でした。

よく山にも登りました。白馬・穂高・秩父の山・・・大昔の良き時代です。

投稿: hirobou | 2007年9月21日 (金) 23時30分

hirobouさん こんにちは

4年間といえば、学生時代でしょうか。
若いときから、山がお好きだったのですね(^-^)

投稿: hirobouさんへ | 2007年9月22日 (土) 15時56分

いのぶーさん こんにちは

以前はずべて買ってました。だから本が溢れ返ってましたよ。
引越しの度に処分してたけど、またいっぱいになり、昨年全部処分しました。

それからは図書館を利用しています。でも本屋さんは好きなので、行ったら何か買ってきますね(^-^)

私も直ぐに感情移入しますよ。だから面白いんだと思います。
でも、同じように読んでいて辛い物もあります。

投稿: いのぶーさんへ | 2007年9月22日 (土) 16時01分

こんばんは〜
拍子木叩いて「火の要心」
わが町内会ではやってますよ。(笑)
一軒一軒順番が回ってきます。
我が家は夫或は娘が拍子木を打って、私が懐中電灯を照らして町内を見回ります。
たまに「火の要心、マッチ一本・・・」と言って回る人もいますよ。同世代かな。(^_-)-☆

この本、読んでみようかな。

投稿: フィービー | 2007年9月23日 (日) 00時44分

フィービーさん こんにちは

まだ、火の用心やっているのですね。きっと、悪さした他人の子も叱れる町内なのでしょう。

読まれたら、感想を聞かせてくださいね。

投稿: フィービーさんへ | 2007年9月23日 (日) 11時26分

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