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2009年2月23日 (月)

謝罪の時代 曽野綾子著

Img_1511_setsubun 私の評価 ☆☆☆** 2009年1月読書

今の日本を作家の目で見て感じたことが書かれたエッセイ。我々が日頃からおかしいなと思っていることをズバズバ言っているので、うんうん、と同感しながら読んだ。

例えば書名の『謝罪の時代』では、日本人の心にもない謝罪の嵐、風潮を指摘している。
耐震強度偽装事件、東証システムトラブル、ライブドア事件、防衛施設庁談合、大手損保の保険金不払い、東横インの偽装工事などなど、多くの事件で責任者と言われる人がテレビの前で頭を下げた。
我々市民は謝る人と何ら関係がないのに、何故か自分も謝られたような優越感と安心を楽しむ。これを撮影するカメラマンは虚しくないのだろうかと。
そしてこのわざとらしい最敬礼には、怒りと悔しさが込められている。本当は謝る必要がないという無念さを表している。
欧米人は、自分やったことでないと決して謝らない。それに対して日本は・・・・と

日本の病巣、この国の若者と高齢者、日々の暮らしから見えるもの、信仰と伝統、世界の現実と異国から見た日本の5章に分けて、おかしな日本を見つめている。

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先日も人工授精された女性の妊娠が他人の受精卵によるものだったと、病院関係者が記者会見で頭を下げていた。
ほんと誰に対して、何の為に謝罪しているのだろうかと思う。待望の子供を中絶で失った女性やご家族のことを思うと、いたたまれなくなります。

同時にこの医師も辛かろうと思います。患者の喜ぶ姿が嬉しくて、一人で頑張ってこられたのだと思いますね。そうでなければ15年間も一人で、地道な作業を続けられなかったと思います。たった一度のミスが、両者を不幸にしてしまいました。
責任を取るとしたら、そんな状態を放置していた病院だと思います。

こんな暗い話題はこれまでにして、米国のアカデミー賞の外国映画賞を「おくりびと」が受賞しました。この部門では1956年に制定されてから初めての受賞とか。おめでとうございます。
関係者の方々は嬉しいでしょうね。 この映画に感動した私も、とても嬉しいです。

毎日暗いニュースばかりですから、こんな嬉しいニュースは大歓迎ですね(^-^)

Img_1520_setsubun

今日も節分草。湿った岩ゴロゴロの道に寝そべって撮りました^^

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コメント

そうですよね、日本ははなぜかミスを犯した側が
頭を下げればそれで、もう禊は済んだ、みたいな…
で、結局は真実は、いつの間にか雨散霧消。

「おくりびと」の受賞は、ほんとうに嬉しいですね。
納棺師という職業が、外国で理解されたということ
には少々、驚きましたが~^^

投稿: エルモリア | 2009年2月24日 (火) 16時42分

エルモリアさん こんばんは

人種や国を問わず、人の生と死、家族の絆という普遍的なテーマを描いたからでしょうね。
たんたんと流れる映像が、心の奥底に働きかけてくるいい映画でした。

いつもは**映画祭で賞をとった作品を観ることになりますが、今回のように先に見て感動した映画が受賞するとほんと嬉しいですね。

投稿: エルモリアさんへ | 2009年2月24日 (火) 21時21分

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