2010年9月 6日 (月)

きな子~見習い警察犬の物語 小林監督

私の評価 ☆☆*** 2010年9月 映画館 公式HP 

監督:小林義則
出演:夏帆、寺脇康文、戸田菜穂、山本裕典、遠藤憲一、浅田美代子、平田満ほか

犬好きには堪らない映画でした。また飼いたくなってきた(笑)
でも、映画としてはいまいち。人物の設定描写があまりにも稚拙。なんでここまで・・と思うくらいに。

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映画を観にけるまでに気力と体力が回復してきました^^ でも食事の後の休息とかの問題もあり、今までのように好きな時間にというわけには行きません。

昨日も10時半~12時で行こうと思っていたら、貧血で倒れてしまいキャンセル。昼食を早めにとりどうにか13時~15時で観てきました。

朝食後ソファで横になっていると、妻が緑のカーテンのゴーヤを採ろうと苦労していた。それを見て代わってあげようと立ち上がり掃きだし窓まで行ったところで立ちくらみが。窓枠をしっかり掴みやり過ごそうと思っていたが、気が付くと後ろに倒れながら頭を打っているところ。

妻が飛んできて大丈夫かと起こしてくれるが、『何でこんな所に倒れているか?』と、自分では一体何が起きたのかさっぱり分からない。記憶が完全に飛んでます。お尻と頭が痛いので、立ちくらみのあと気を失って、お尻から後ろに倒れたようです。
怖いですね。昨年の抗がん剤治療か手術後から貧血になっていて、立ちくらみは毎日のことですが、失神は初めて。打ち身もこれくらいで済んだし、窓から外に落ちていたらと思うとぞっとします。
これからは立ちくらんだら、直ぐにしゃがまないといけませんね。

まだまだ写真を撮れなくていつものブログには戻ってないが、映画備忘録が戻っただけでも大分復活です^^
でも読書感想は20冊以上溜まってます(笑)

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2010年3月15日 (月)

花のあと 

私の評価 ☆☆*** 2010年3月 映画館 公式HP

監督:中西建二
出演:北川景子、甲本雅裕、宮尾俊太郎、市川亀次郎、国村隼、他

原作は藤沢周平、いい話なんだけど、映画は今一。こりゃ駄目だな・・と横を見たら、妻は熟睡モードに入っていた。

なんといっても主役の演技が本当に下手。脚本なんだろうか、監督なのだろうか、いずれにしろ物語の描写も今一だった。
剣の腕に優れた、凛とした美しい娘が不正の犠牲になった思い人の仇を討つのシンプルな物語。
本当であれば感動が残るはずだが・・ ちょっと残念だった。

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今日からゆっくりモードです。
今朝は6:30に目が覚めて、7:30に起床。食事のあとに、体温を上げるために入浴。読書と頂いた生姜湯を飲みながら40分、しっかり暖まった。

出社は11時。メールをチェックしたあと、特許を書くことに。16:45に退社。
短い時間ですが、しっかり集中して仕事している自分がいます。
また抗がん剤治療も始まるし、家でも仕事でも少しずつペースを作って行こうと思ってます。

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昨日の杏です。梅と似ているのかな?

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2010年2月18日 (木)

釣りバカ日誌 20ファイナル

私の評価 ☆☆☆** 2010年1月 映画館 公式HP 

監督:朝原雄三
出演:西田敏行、三国錬太郎、浅田美代子、松坂慶子、吹石一恵、塚本高史、他

長く続いてきたシリーズも遂に今回で最後。観終わってから思ったのは、主役の一人三国さんの年齢を考慮してのことだろうかと。
これまでに2,3本は観ただろうか、いずれも人情に溢れ、笑いの絶えない映画だった。それは今回も同じ、館内に笑い声がこだまして楽しく観れた。

床屋での楽しみの一つにビックコミックオリジナルを見ることがある。釣りバカ日誌とあぶさんを2,3ヶ月後とに2本だけ読む楽しみ。
映画は終わったけど、漫画はまだ継続している。またいつか俳優が代わって映像化されるかも。

今回の舞台は北海道。リーマンショック後で鈴木建設も業績が悪化。そんな中、ハマちゃんが釣り仲間のコネを駆使して大きな仕事を取ってくる。
そして貰ったのが社長賞で副賞が釣り休暇^^ 二人で飛んだ北海道、そしておなじみの人情ドタバタが・・・・

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昨日は全然寝付けなく眠れたのは2時を回っていただろうか、今日は眠たい(笑) オリンピックを観たら多分寝てしまうかな。

ノイズキャンセルのイヤホンがなくなったので、ソニー製品を買った。箱には90%ノイズカットとあるが、以前のよりも随分いい。スイッチをオンにすると、飛行機のザァーという騒音がぴたりと消える。
クリアな音で好きな音楽を聴き、本を読みながらの移動、最高です(^-^)

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今日も梅^^ 前ボケをいっぱい入れてみました。梅をど真ん中に入れてしまった(笑)

藤田まことさんが亡くなれました。せっかく癌の手術をして元気になられていたのに、残念です。
白木みのるさんと笑いの競演していた、『てなもんや三度笠』が懐かしく思い出されます。

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2010年2月11日 (木)

皇帝ペンギン

私の評価 ☆☆*** 2010年2月 TV録画 参考HP

監督: リュック・ジャケ

極寒の南極で生きる皇帝ペンギンの子育てを描いたドキュメンタリー映画。

育った雛たちが一人で生きて生き易いようにだろうか、皇帝ペンギンの出産は極寒の冬に行われる。
子育ての地は海岸から離れた氷山の間の土地。ペンギンたちはそこまで何日も掛けて行列をなして移動する。その様子が可愛い。
そしてその地でパートナーを見つけて交尾。卵を産んだら雌は海へ。雄が抱卵。ブリザードの中、身を寄せ合って必死で卵を温める・・・と南極で撮影したフィルムを編集して物語風にしてある。

ブリザードで外側のペンギンの身体が冷えた頃には内側のペンギンと入れ替わって、交代で寒さを凌ぐ。ニホンザルも厳冬期には猿饅頭を作って寒さを凌ぐが、饅頭の中心にはボスザルがいる。
もし人間が同じことをすればどうなるだろうか。やっぱり強いものが暖かい中心にいて、弱いものを外に押しやるのだろうか・・

必死で育てていた雛が凍死した。雛を突付きながら悲しそうな声を出す親鳥。なんともいえない声、ペンギンにも心があるんだな・・

とそんなことを考えながら観ていた。

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昨日は8時半に放射線治療。10:50のJALで東京へ行こうと思っていたが、朝から凄い霧で運行は未定とのこと。仕方ないので新幹線で東京へ。やっぱり3時間の缶詰はしんどい。
帰りは19:30のANA、400人乗りが満席だった。ガラガラのJALとは大違いだ。これも天候不良で着陸できない場合は引き返すとの条件付運行で、30分遅れで到着。自宅に帰ったら22:30だった。

そんなに疲れもなく、『おっ、まだまだやれるな!』と思っていたら、今朝からダウン。どっと疲れが溜まっていた。ということで今日は家でゴロゴロとして、上の映画を観た^^

それと散髪へ。夏に坊主にしていたが、薄くなった頭頂部も目立たないし、若く見えるとの言葉に気をよくして、また短くしてきた(^-^) 
やっぱり『若く見える』は嬉しい。治療とは関係なく、当面この髪型が続きそうだ(笑)

またストーカー殺人があった。報道によると何度も警察に相談していたようだし、警察も警告を与えていたらしい。事件が起きないと警察は動けないのかもしれないが、この手の事件が多すぎる。何とかならないだろうか。
殺された娘さんたちの親御さんの気持ちを考えると、堪らなくなる。

友達からフキノトウを頂いた。まだ数えるほどしか採れなかったようだが、春がもうそこまで来ている。口の中にぱぁっと広がる香り、美味しかった(^-^)

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2010年1月25日 (月)

ディア ドクター

私の評価 ☆☆☆☆☆ 2010年1月 DVD 公式HP 

監督:西川美和
出演:笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、井川遥、香川照之、八千草薫、他

前作の『ゆれる』もいい映画だったが、この映画もいい。じっくりと、そしてあっという間に時間が過ぎるほど見入ってしまった。

過疎の村の唯一の医者として、村人に信頼されしっかりと治療実績のある主人公の鶴瓶さんがいい。一芸に秀でた人は何でも出来るな・・と感心します。
ある日、その医者が失踪する。何故だ! 事件に巻き込まれたか?と、村長からの要請で警察が捜索を始める。

一方、その一月前、若い研修医(瑛太)が主人公の元に研修にやってくる。真っ赤のオープンカーで。田舎とオープンカー、その対比もいい。
何でこんなところに・・・と思っていた研修医も、必死に村人の治療にあたる主人公の姿を見て考えを変える。そしてそれを支える看護婦の余、ほんといい演技をしている。いい役者だ。

スクリーンは失踪前と失踪後、この二つの時間が交互に絡みあって描かれる。
そして、医療の大病院集中と過疎の医療問題、医師の技量と資質の問題、延命治療と尊厳の問題、親の子に対する愛情と子の親に対する愛情・・・などなど。
立場が変わればこれらの見方も変わってくるが、この映画では嫌というほどこの二面性を突いて来る。考えさせられる映画だ。

といっても硬さはない。ユーモアと人情溢れており、いい映画になっている。お勧めです。

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週末は実家に戻ってました。正月に帰省しなかったのでその代わりですが、喜ぶ両親の姿を見ると、もっと帰らないといけないな・・・とつくづく思った。ほんと親不孝をしてます。
本当なら長男の私が親の面倒を見なければいけないのだが、妹にまかせきり。本当に申し訳ないと思いますね。

移動は久しぶりの新幹線。しっかり本が読めました^^ 
昔は出張は新幹線でだったので、外の景色を見ればどこを入っているか直ぐに分かったけど、今は分からない。景色も随分と変わっているからだろうか、記憶が薄くなっているからだろか。

冬は米原周辺の雪でいつも徐行して遅れが発生していたけど、今回はほんの僅かな雪があっただけ。故郷から見る御在所岳も殆ど雪を被っておらず、藤原岳だけが真っ白。やっぱり暖冬なのだな、と思った。

近くに雪を被った山が見えるのはいいですね。岡山ではない景色です。初めて岡山にきた30数年前、山がなくて寂しい思いをしたことを思い出しました^^

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3代の道標、どれが好きかな^^

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2010年1月19日 (火)

つみきのいえ

私の評価 ☆☆☆☆* 2010年1月 DVD 公式HP 

2009年のアカデミー賞短編アニメ賞を受賞した作品。DVDにはナレーション付きとなしの映像が録画されていたが、ナレーションなしの方がいい。

たった10分ほどの映画だが、じっくりと心に響く。思わず見入ってしまった。

生を受けて始まる人生。両親に愛されて育てられ、やがて独立。そして結婚、子育て。やがて年老いて伴侶を失い、また一人になる。そして死。
人間が永遠に繰り返してきた生と死。そしてここの人生。

このアニメも、先日のカールじいさんも伴侶を失って一人になった時点を描いている。一人寂しく暮らす主人公とその家。結婚して建てた家が、人生の節目節目で建て直され積み木のように重なる。
その家と主人公の回想・・

『やっぱり寂しいだろうな・・』とのつぶやき。 頑張って長生きしなくては^^

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日中はぽかぽかの天気、今日は暖かでした^^ 車の中は暑いくらい、畑の野菜も育ち出すかな・・

年末年始から油物には気を付けながらもパクパクと思うように食べてきたけど、昨日から膵臓の調子がいまいち。食後に胃の周辺が重くなっている。
今日の食事も食べる量を減らしたけど、やっぱり重たい。なかなか思うようには行かないものだ。

ユーミンのデビューアルバム『飛行機雲』のマスターテープを聞きながら、当時の録音したメンバーが集まってのトーク番組を見ました。このアルバムには本当に感激したし、懐かしい思いでもいっぱいです。
演奏は1~5回ほどの録音で終わったけど、ユーミンのボーカルの録音には1年も掛かったそうです。当時のディレクターも相当に入れ込んでいたのでしょうね。

遂にJALが破綻、会社更生法を申請しました。従業員の方々は苦しい日々がスタートします。15,000人もの人員削減もあるし、しんどいことと思います。しっかり頑張って立ち直って欲しい。
岡山-鹿児島便はなくなるとの予想。それまでに鹿児島に行っておくかな・・・・

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道端で咲いていた。ゆきやなぎのようだが、どうでしょう。

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2010年1月14日 (木)

カールじいさんの空飛ぶ家 3D

私の評価 ☆☆☆** 2010年1月 映画館 公式HP

監督 ピート・ドクター

アバターに続いての3Dの映画、眼鏡の上にあの小さな眼鏡を掛けるのは鬱陶しいけど、映像は素晴しい。3Dが今後主流になっていくのは間違いなさそうだ。

物語は人生の伴侶を亡くして生きがいを失ったカールじいさんが、家ごと風船で浮かべて旅に出る話。無垢の少年や動物達との交流で徐々に自分を取り戻し、新しい人生を掴み取るハッピーエンドの映画だ。素直に楽しめる。

伴侶を亡くし自分ひとりになる。深い絆で生きてきた人ほど、言葉に表せられないくらいの喪失感を得るだろうなと思う。既に周りにはそういう友も増えてきた。
でもみんな泣きながらも元気に生きている。つくづく強いなと思う。私ならどうだろう。カールじいさんと同じかもしれない・・・と思いながら見ていた。

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朝は-2℃、夕方帰る時の車外温度計は3℃。昼休みの散歩では、耳が痛いくらい、ほんと寒い一日でした。明日の朝は今朝よりも冷えるとの予報。しっかりと給湯機の凍結対策を確認しました。

小沢疑惑に関連して、家宅捜査が行われました。検察も頑張ってますね。でも今後の政治はしっかりとしてもらわないといけません。予算を成立させて景気を浴して欲しい。

今日は2ヵ月半ぶりにフルタイムで働きました。手術後はずっと放射線治療で3時には退社していたので、6時までは流石に長く感じました。その分、仕事ははかどりましたけどね^^
早く通常に戻していかなくては。

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倉敷の美観地区です。成人の日に歩いてきました。
振袖の娘さんがいるかなと思ったけど、全く見かけなかった。例年チボリ公園で行われていた成人式が、隣駅のマスカットスタジアムに移ったせいかもしれません。残念でした。

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2009年12月28日 (月)

アバター 3D

私の評価 ☆☆☆☆☆ 2009年12月 映画館 公式HP 

監督:ジェームズ・キャメロン
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、ラズ・アロンソ、他

TVコマーシャルを見て、内容には期待せずに3D映画を観てみようという思いだけで映画館に行った。でもそれは大間違い、時間が経つのを忘れるほどの素晴しい映画だった。

アバターはインターネットの仮想空間での自分の分身。ブログでも自分の代わりとしてコメント欄に写し出される。
この映画では仮想空間ではなくて、現実の世界に自分の分身・アバターを置く。そして自分の世界と分身の世界を交互に生きることで、真実の自分がどちらなのか、そして現実世界はどちらなのかが分からなくなる。
こんな超SFの世界だが、主題は超現実的。

惑星パンドラの地下資源を開発しようとする地球人・企業。しかしそこには原住民のナビィが住んでいる。企業はナビィと人間のDNAからナビィそっくりのアバターを作り、人間がそれを操縦してナビー世界の切り崩しに掛かる。

その主人公として抜擢されたのがジェイク。足が不自由で車椅子生活のジェイクが、アバターでナビィ世界に入っていく。当然五体満足の素晴しい肉体で。
彼がそこで見たのは、神々しい神秘の世界。この世界の表現はキャメロン監督ならではと言っていい。ジブリ作品の世界観と同じ世界を3D-CGで描いていて、一気に映像に引き込まれていく。

そして、そこで思う存分に活躍し、恋をするジェイク。パッと見は醜い身体のナビィだが、個々に表情があり途中からは人間と変わらない意識で見ている自分がいる。

3Dも素晴しい。昔の青赤の眼鏡で見たような違和感も少なく、これからは3D作品が増えてくるなと確信。

お勧めの作品です。

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仕事は今日が最後、明日から年末年始の休み。やっぱり嬉しいですね(^-^) といっても何も予定はありませんが(笑)

帰宅すると妻が『品川駅で売り切れで買えなかった八天堂のクリームパンが「おめざ」で一番になったよ。食べたかった~!』と。
録画したはなまるカフェを観ると、八天堂自体は広島県三原市。こっちで買った方が早いかも^^ でも凄いですよね、片田舎の三原のパンが全国区になって東京で売られていているなんて。

さあ、年賀状を書くぞ!!

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またビオラの季節が巡ってきました^^

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2009年11月17日 (火)

崖の上のポニョ   せっかくの洗濯物が・・・(笑)

今日は寒いですね。季節は秋なのに冬の気温です。先程買い物についていったら、車外温度計は9℃でした。寒いはずです。
そして、雨、今日は散歩の出来ず家の中でゴロゴロしてます。体調も今一なので、定年後によくある粗大ゴミの状態です(笑)

DVDを見ながら妻は洗濯物にアイロン掛け。私は機嫌よくみかんに手を伸ばす。ところが口に入れたとたんに咽てしまって、吐き出すしまつ。せっかく洗濯したものもアイロン掛けしたものにもみかんの汁がついて、洗い直しです。がっくりです(笑)
スイカもそうでしたが、固形物で水分の多いものは咽やすい。

夜には雨が上がるだろうか、散歩に行きたいな・・・

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崖の上のポニョ

私の評価 ☆☆*** 2009年11月 DVD 公式HP

監督 宮崎駿

宮崎アニメは殆ど観ており、いつも楽しませてくれる。しかし本編はいまいちだった。
魚のポニョが人間界にやってきて、ポニョを助けた宗介を好きになる。人間になりたいと魔法を掛けて宗介の元にやってくる。5歳の宗介との交流がほのぼのとして楽しい。
でも主題が今一分からなかった。

Img_190920091012 入院前に撮ったオキザリス。まだ元気に咲いてます。 でもこの花は生命力が強くて、庭のあちこちで繁殖してます(笑)

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2009年10月25日 (日)

沈まぬ太陽

Img_4226_20091025 私の評価 ☆☆☆☆☆ 2009年10月 映画館 公式HP 

脚本:西岡琢也
監督:若松節朗
出演:渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、他

単行本全5冊を買って読んだのは10年以上前になるだろうか、日航機御巣鷹山事故の悲劇、たとえ皮膚の一部でもと愛する遺族の遺体を求めて必死になる遺族の姿が強烈な印象として残っている。
映画化されると知り、著者の言わんとすることがたったの2,3時間で描けるのかと思い、封切り日の昨日観に行った。

結果は素晴しいの一言に尽きる。観ていて涙がでる、3時間強の映画だがあっという間に感じるほどに引き込まれた。素晴しい脚本と監督、出演者達です。

経営(利益追求)と安全、本来なら決して対立するものではないのだが、現実は対立軸にあって利益優先に傾くと大きな事故が発生する。近年ではJR西日本の福知山線の惨事が記憶に新しい。事故を起こした会社の幹部が、事故調査への関与を深めようと働きかけたことが最近報道されているが、会社の本質というものはこの映画の時代と何ら変わっていない。人、会社の本質とはそう簡単に変われないのだろうか。
そして、この映画でモデルとなっているJALもその体質は殆ど変わっていない。大幅なコストダウンの為に、ここ数年は小さなトラブルを多発させている。

『人命よりも尊いものはない』、当然のことだが、公共交通機関に関る人達も今一度この映画を観て、この言葉を思い出して欲しい。

現在、JALが大きな負債を抱えて存亡の危機にある。国の政策が経営に影響を及ぼしたのは確かだし、逆のそれに頼った経営をしたことで大きな負債を抱かえたことも確かだ。事故から20年以上経っているのに、会社の実態はこの映画で描かれている状況と何ら変わっていない。
経営危機のこのタイミングに、この映画が封切りされたのには何か意味があるのだろうかと考えてしまう。

お勧めの作品です。

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今日もどん曇りの一日でした。でも昨日見合わせた県北への紅葉狩りに行ってきました。本当は青空が欲しかったけどね、それでも綺麗な紅葉に出会うことが出来ました(^-^)

上の写真は大山の紅葉、下は蒜山。綺麗でしょう^^
天気に恵まれなくても、やはり紅葉シーズンです。大勢の人で賑わっていたし、高速道路は渋滞でSAに車を止めるのも一苦労でした。
でも行ってよかった(^-^)

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